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全国にある悪質なご当地交通ルール

あってほしくない悪質なご当地交通ルール

北海道はまっすぐな道が多いからスピード違反する車が多いといわれます。
教習所で法規を習っても、違反を犯してしまう人がいるのは困りものです。
ただ違反するつもりがなくてしてしまったのならいいのですが、わかっていて違反するのは絶対によくありません。

軽い気持ちで大丈夫だろうと交通ルールを無視して走行し、それがもとで交通事故を起こしてしまったら?もしその事故で人がけがを負ったり、最悪死亡してしまったり・・・後から後悔しても現実に起こったことは戻らないのです。
しかし・・・残念ながら各地域に悪質なご当地ルールがあり、そうした自分勝手な判断と行動によって交通事故が起きています。

茨城県の交通マナーが悪いって本当?

茨城県は日本自動車連盟「JAF」が実施した「交通マナーに関するアンケート」で交通ルールが悪い県として全国3位という結果です。
アンケートを見てみると、「無理やり割り込みしてくる車が多い」という回答が65%くらい、「交通マナーが悪い」が67%くらいとなっています。

茨城県警察もなんとなしなくてはと考え、2021年には「茨城ダッシュ」は交通違反という警告を出しており、こうした交通ルールを守らない人たちの摘発に力を入れているといいます。
この警察がいう茨城ダッシュとはかなり危険な行為です。

茨城ダッシュって何?かなり危険な行為です

茨城ダッシュというのは、信号が赤から青に変わった瞬間に、直進する対向車がいることをわかっていて猛スピードで右折、直進してくる車の前をかすめるように通過する「暴走」行為です。
交差点で信号待ちをしている状態からいきなりこうしたダッシュをするのですから、かなり危険ですし、交差点には信号待ちをしている歩行者もいますから、事故でも起こせば歩行者を巻き込む可能性もあります。

この茨城ダッシュについては、道路交通法第34条第2項 交差点右左折方法違反、第37条 交差点優先者妨害違反、さらに信号無視という3つの違反に問われます。
普通車が茨城ダッシュでこうした違反に問われれば、交差点右左折方法違反は4,000円、交差点優先者妨害違反に6,000円、信号無視9,000円と、3つそれぞれに罰金発生です。

右折違反で罰金なんて、それをわかっていてやる人がいるの?と思うのが普通ですが、茨城ダッシュをする人は、猛烈なダッシュで右折する際になる「キキーッ」という音やスピード感を楽しんでいるのです。
人御迷惑など二の次で、ただスリルを楽しんでいると思われますが、車同士でぶつかって人身事故、また歩行者を巻き込んで死亡事故にでもなれば、一生後悔します。

ほかにもある・・悪質なご当地ルール

茨城の人たちって本当に交通マナーがなっていないのね・・・なんて思っていてはいけません。
もしかしたら、あなたがお住まいの地域もご当地ルールがあるかもしれないのです。

例えば茨城ダッシュと小名異常な右折違反は愛媛県の「伊代の早曲がり」があり、この辺りに行くと「伊予の早曲がり禁止」という看板が多数見られます。
長野県松本市では、城下町だった名残で道路幅が狭いこともあり、交差点は常に渋滞です。
渋滞の解消方法として直進者より右折車が優先となり「赤信号になっても」右折車が途切れないため、直進車が進めない・・という状態になります。

このほか、車線をまたいでジグザク運転を繰り返す名古屋走りや、黄色信号になると勢いよく交差点に入る徳島県のご当地悪質交通ルール「阿波の黄走り」などがあります。
こうした悪質ご当地ルールに名前が挙がってこないように、交通ルールは全国共通!で守ってほしいです。