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サポカー限定免許が施行されます

サポカー

高齢ドライバーによる相次ぐ事故を巡り、新たな対策が2つ始まります。
一つは一定の違反歴のある75歳以上のドライバーに運転技能検査を2022年5月からの実施が予定されています。
もう一つは警察庁が自動ブレーキ機能を備えた安全運転サポ―ト車に限って運転できる免許を2022年5月に創設すると表明しました。
高齢を理由に運転免許証を返上する方も多くいますが、公共機関のない条件不利地域に住んでいる方は手放せない状況です。
そこで、自動車自体が運転をサポートしてくれる安全運転サポート車(サポカー)を開発し、サポカーを運転擦る人にだけ限定的に免許を与えるというものです。
ただし、限定免許の切り替えは自主的な申請にもとづき行われ、強制的なものではありません。

サポカーとは

もともとサポカーについては、政府が2020年3月に65歳以上を対象に最大10万円を出すサポカー補助金を創設していました。
大きな区分としては衝突被害軽減ブレーキを搭載する通常のサポカーと、ペダルの踏み間違い急発進抑制装置などを備えたサポカーSに分類されています。
これらの区分が、限定免許の対象になるのかは明示されていません。施行に向けて具体化されていくと考えられます。

高齢者(75歳以上)による死亡事故原因が、アクセルとブレーキの踏み間違いによるものが増加傾向にあります。
これを予防できる機能が高い条件になるのではないでしょうか。
衝突軽減ブレーキについても作動条件がメーカーによってさまざま。高速域だと対応していないものが多いため、アクセスを踏み続けたことによる事故も懸念されています。

サポカー限定免許は普及するのか

制度が固まっていないサポカー限定免許ですが、車は手放せないけど運転に不安があるという方には一つの選択肢になると考えられます。
高齢ドライバーは年々増加しており、先進安全装備の揃った車両は必要といえるでしょう。
サポカーSにおける事故抑止効果が検証されていて、人身事故において第一当事者(事故時の過失割が重い人)の割合が約40%低減されるという結果がでています。
一方、サポカーに該当する車に乗っていないドライバーに対して、どのように制度を知ってもらうかも重要なポイントです。