雪道をノーマルタイヤで走るのは安全運転義務違反になるので注意
雪道は非常に滑りやすい路面であり、ノーマルタイヤでの運転は非常に危険です。
ノーマルタイヤは夏用タイヤとも呼ばれていて、温暖な気候下での走行に適しています。
しかし、寒冷地や雪道などの冬の道においては、タイヤと路面との摩擦力が大幅に低下し、ブレーキをかけたり加速したりする時、特に曲がり角での制御がかなり難しくなります。
スリップなどの危険な状況に陥りやすく、事故を引き起こす可能性が高くなります。
これは、スリップやスリッドが発生した場合、運転手が車両を制御することができなくなるためです。
このような状況では、バイクが道路から外れたり、他の車両や歩行者に衝突する可能性があります。
また、自分自身も転倒してけがをする恐れがあります。
道路交通法では運転者に安全運転の義務が課せられています。
そのため、雪道において運転者がノーマルタイヤで運転することは、この安全運転義務に違反することになります。
雪道を走れば事故に遭うということは予測できて、しかもスタッドレスタイヤなどを履けば事故を防げるということが分かっているからです。
違反した場合の罰則の内容について
バイクがノーマルタイヤで走っているということで安全運転義務を違反した場合、罰則が科される可能性があります。
罰則の内容は、違反点数が2点となり、反則金として1万5,000円が課せられます。
その上で、運転者が交通事故を引き起こした場合、その事故の重大度に応じて、懲役刑や罰金などの刑事罰が科されることがあります。
単に身の危険があるというだけでなく、違反行為となり罰則を受けるということも考えて行動する必要があります。
少しの距離でもスタッドレスタイヤの履き替えやチェーンをしよう
取るべき行動としては、たとえ少しの距離であっても、スタッドレスタイヤを装着するかチェーンをかけることです。
スタッドレスタイヤの溝は深く作られていて、その溝が氷や雪の表面にしっかりと食い込み、より安定した走行を実現してくれます。
また、氷の表面にある水をこの溝が吸い上げる効果をもたらし、スリップを防いでくれます。
明らかにノーマルタイヤとは異なる制動距離やカーブ時の安定性がありますので、雪道での運転を安全かつ円滑に行うためにはスタッドレスタイヤの使用が非常に重要です。
スタッドレスタイヤの交換時期は、通常は11月から3月頃とされています。
積雪がある地域では、それよりも早い時期からスタッドレスタイヤへの交換を検討した方が良いです。
どちらにしても、冬の時期が来て雪道でも走るような事態があるなら、あらかじめ早めにスタッドレスタイヤに交換しておきましょう。