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見えてるから大丈夫!ではないヘッドライト無灯火

ヘッドライトの役割と必要性

ヘッドライトは自動車やバイクの正面に取り付けられている照明のことで、車両に装備されているライトの中では最も大きく、最も明るさがあります。
通常は2つ装備されていて、左右のヘッドライト両方が同時に点灯することで正面を十分に照らすことができます。

日本の都市部の道路は街灯がしっかりと整備されていますので、夜間でもそれなり明るく照らされています。
しかし、一歩都市を離れると道路上はかなり暗いことが多いものです。
ヘッドライトは車両の前方を十分な光量で照らして、道路状況を確認したり障害物や歩行者などを視認するためにどうしても必要なものです。

ヘッドライトの役割は前を明るく照らすだけの役割ではなく、自分の存在を知らせるという役割も持っています。
夕方から夜間にかけては日光がないため、どうしても自動車やバイクが周りの景色と同化して見分けられないことがあります。
また、雨の日や霧がかかっている状況でも、やはり自動車が見えないこともあります。
そこでヘッドライトを点けることで、灯りによって自動車がいるということが周りにも分かります。

ヘッドライトをつけるタイミングはいつ?

ヘッドライトは、周りがすっかり暗くなってから点灯すれば良いと考えている方もいます。
しかし、JAFの統計によると、夕方5時を過ぎるころから急激に歩行者の死亡事故が増えることが分かっています。
これは日没が始まる時間で、運転手が歩行者の存在に気が付かずにひいてしまうことで起こりえるものです。

夕方の薄く暗い時間帯は、実際のところ視認性が落ちます。
また、歩行者から見ても自動車の存在が分かりにくい状態となります。
こうしたことから、ヘッドライトは夜になってからというよりも、少し日が落ちてくる夕方には点灯した方が良いのです。

最近の自動車にはオートライト機能が付いています。
たいていの車はこのくらいの暗さになると点灯するよう設定されていますので、オートライトを使えば安心できます。

無灯火の罰則を覚えておこう

必要な状況になっているのにヘッドライトを点灯せずに走行していると、「無灯火違反」となります。
この場合、違反点数1点、反則金が普通車の場合6,000円の罰則を科せられることになります。
どの時間から無灯火違反として取り締まりの対象となるかは、明確な決まりはありません。
しかし、完全に暗い状況だけでなく、薄暮の時間帯であっても危険性が増すということを考えると早めの点灯をすべきであることが分かります。

ちなみに2020年4月以降に販売される車については、オートライトの搭載が義務付けられています。
新しいモデルの車を購入すればオートライトが付いていますので、それをオンにしておけば、こうした無灯火違反などの問題を避けられるはずです。