サイレン音と赤色灯を認識した瞬間の判断
運転中に「ピーポーピーポー」や「ウーウー」といったサイレンの音が聞こえてきたら、まずは落ち着いて周囲の状況を確認することが第一歩です。
緊急車両とは、サイレンを鳴らし、かつ赤色の警光灯を回転または点滅させて走行している、救急車、消防車、パトカーなどのことを指します。
これらの車両は人命救助や火災消火といった一刻を争う任務に就いているため、道路交通法上、一般車両は進路を譲る義務があります。
サイレンが聞こえたら、まずはカーステレオの音量を下げ、窓を少し開けて音がする方向を探りましょう。
バックミラーやサイドミラーを目視して、自分の後方から来ているのか、それとも交差道路や対向車線から来ているのかを把握します。
焦って急ブレーキを踏んだり、むやみにハンドルを切ったりすると、かえって事故を誘発してしまうので、冷静な判断が求められます。
交差点進入時と走行中の具体的なアクション
緊急車両に対する対応で最も注意が必要なのが、交差点とその付近での動きです。
もし交差点に差し掛かろうとしている時に緊急車両が接近してきた場合は、決して交差点内には入らず、道路の左側に寄って一時停止しなければなりません。
もし万が一、すでに交差点内に入ってしまっていた場合は、そのまま止まると緊急車両の進路を塞いでしまう恐れがあるため、速やかに交差点の外まで進んでから、左側に寄って停止します。
「交差点内では止まらない」というのが鉄則です。
一方、交差点以外の単路(一本道)を走行している場合は、基本的には左側に寄って進路を譲りましょう。
この時、必ずしも一時停止までする義務はありませんが、道路幅が狭い場合や緊急車両の速度が速い場合などは、安全のために停止して先に行かせることがマナーであり、安全な対応と言えます。
左側がふさがっている場合や一方通行の例外
「緊急車両が来たら左に寄る」というのは基本ルールですが、状況によってはこれが当てはまらないケースもあります。
例えば、一方通行の道路で、左側に工事車両や駐車車両があって左に寄れない場合や、左側に寄ることでかえって緊急車両の通行を妨げてしまうような場合です。
このようなケースに限り、例外的に道路の右側に寄って進路を譲ることが認められています。
法律の条文を丸暗記するだけでなく、「どうすれば緊急車両が最短時間で通過できるか」をその場の状況に合わせて判断することが大切です。
また、中央分離帯のない道路で対向車線を緊急車両が走ってくる場合、前の車を追い越すためにセンターラインをはみ出してくる可能性があります。
自分の車線は関係ないと思わずに、速度を落として左寄りをキープし、すれ違いざまの事故を防ぐ配慮をすることも、ドライバーとしての重要な務めです。
