教習所指導員は厳しい?そこには理由があるのです
教習所に行く際、通っていた先輩たちが「あそこの教習所の○○って指導員が厳しいよ」なんて言うことがあるようです。
教習所の教官、指導員は厳しいと聞くので、通うかどうか迷っているという人もいます。
私にしてもほかの指導員にしても、確かに生徒さんたちに対し厳しい態度をとることもあります。
しかしそれは、命に係わるかもしれない乗り物に乗る技能を指導するという役割があるからです。
なぜ自動車教習所の指導員は厳しいといわれるのか
私達教習所の指導員は、「指定自動車教習所指導員」という資格をもっています。
自動車教習所に入社し、公安委員会の研修、教習所の教養科目などを受け、その上で審査、試験などをクリアする事が必要です。
こうした研修を受け、審査、試験をクリアしなければならないのは、生徒さんたちに運転技能や知識を「短期間」で学び、交通安全の意識をもってもらう必要があるからです。
そのため、時には厳しい態度で接することもあります。
厳しいイメージの指導員が多い・・・それにはわけがある
教習所の指導員の中で厳しい人が多いというイメージは、確かにそうなんだろうなと思います。
例えば数学の計算を間違えて、それによって命に係わることはありませんが、車の操作でミスがあれば、それが命に係わることがあるからです。
ちょっとふざけた態度をとっただけでひどく怒られた・・なんて経験がある方もいるかと思いますが、教習中、少しでもふざけたら私も厳しく怒ります。
そのおふざけが公道での運転で大きな事故につながる可能性もあるでしょう。
また指導員はほぼ、通ってくる生徒さんたちよりも年上であり、女性指導員が多くなっているとはいえ、まだまだ少ないのが現状です。
年代の違う人、異性から教習車の中で指導を受けることで緊張感などもあり、指導員に対して怖いとか厳しいというイメージを持つのだとも思います。
こういう態度はとっちゃダメ 指導員が厳しく接する行動とは
運転を習いに来ているのに膝まであるブーツを履いてきたり、ヒラヒラのスカートでヒールの靴などの服装で来れば、教習を受ける際の諸注意を聞いていたのか?と指導します。
初めて車に乗る前には、必ず運転しやすい恰好で来ること、また具体的にこういう格好はダメですよと指導していますが、運転しにくい恰好でくるということは諸注意を聞いていない証拠です。
また一般的な礼儀として、お互いにしっかりと挨拶をするべきだと考えています。
おはようございます、お願いしますなど、挨拶をすることも重要です。
また特に指導員として、この人には厳しくしないと・・・と思うのが、「真剣さ」が見られない人です。
運転教習を行っている場合、車に乗る際も安全確認が絶対に必要ですし、先行車との距離をしっかり保つこと、左折時には巻き込みの確認を行うことなど安全確認が必要となります。
車を運転するということは、自分の命、同乗者の命のほか、歩道、公道にいる人たちの命に関係しているのだと考えなければなりません。
そうした車を運転するという真剣さを感じなければ、指導を厳しくしないと・・と気を引き締めます。
指導員とどう接したらいいか
人対人ですから、どうしても苦手、好きになれないなどがあるのも仕方ありません。
しかし意外と、この指導員苦手だな、この生徒は困り者だな・・・と思っていても、卒業する時にはいい印象をもつこともあるのです。
苦手な指導員がいるときには、予習復習をしてから行くと好印象になります。
講習内容をシミュレーションしてから行くと、教習に対し真面目に取り組んでくれていると感じます。
それでもどうしても指導員と合わないと感じるときには、どんどん運営窓口に相談しましょう。
こんなことは言いたくありませんが、指導員が理不尽な指導を行っていることも考えられます。
我慢する必要はないので、窓口に相談し指導員を変えてもらうのもひとつの方法です。
また教習所によっては指導員を自分で予約できるシステムもあるので、希望指導員の予約ができる教習所に通うようにするといいでしょう。