免許更新に必要な高齢者講習とは?
高齢者講習とは、高齢者が自動車免許を更新する際に必要な講習のことです。
高齢者にとって、年齢を重ねるにつれて運転に関する能力が低下することがあります。
このため、高齢者の運転に関する技術や適正、能力を保つために、免許更新時に高齢者講習によって指導を行います。
講習の内容は、交通法規の変更点や高齢者にとって重要な交通事故の原因や予防法、また、運転技能の確認などが含まれます。
高齢者講習は免許更新前に受講することが必要で、講習時間は一般的に4時間程度です。
講習は多くの場合、自動車教習所で実施されていて、免許センターなどでの更新手続きをする前に講習に行く必要があります。
高齢者による事故が大小を問わず増えていますので、講習はとても重要なものです。
高齢者講習をするには指導員の資格が必要
この高齢者講習をするためには、「高齢者運転者指導員資格」というものが必要です。
高齢者運転者指導員は、高齢者の運転技能を確認し必要に応じて指導します。
また、交通法規や交通事故の予防法などに関する指導を行います。
こうした安全な運転をしてもらうための必要な指導をするために、高齢者運転者指導員になるためには一定の資格要件を満たす必要があります。
具体的には、自動車運転免許を取得してから3年以上が経過していること、運転歴が5年以上であること、高齢者運転者指導員講習を受講して合格することが必要です。
また、指導員は定期的に講習を受けることが求められます。
この資格は自治体の公安委員会が出すもので、細かな点は都道府県によって異なるため、取得方法や資格要件は自治体によって異なります。
いずれにしても、しっかりとした指導ができるだけの専門知識と正しい教え方を身に着けている必要があるわけです。
高齢になると強引な面が目立ってくるので講習で適性をチェックすべき
講習指導員はこのように、しっかりとしたスキルを磨き、安全運転を促進するために努力して指導をしています。
しかし、講習では難しい面があるのも事実です。
高齢者の中には、運転能力が落ちているのにも関わらずそれを認めたくない方もいますし、分かっていても免許更新をしたいがために強引に主張を押し通す方もいるからです。
こうした強引さは指導員を悩ませるだけでなく、実際の路上での運転にも悪影響を与えることがあります。
そのため、免許を更新する際にはしっかりと能力と共に適性をチェックすることが大事です。
適性がないまま運転すると、無理な通行をしたり周りの安全確認をしないで運転をしたりすることが増えてしまうからです。
自分自身と周囲の人の安全を確保するためにも、こうした点をよく意識して高齢者講習を受けて免許を更新しましょう。